名古屋城本丸御殿完成公開(プレオープン)
平成30年6月6日(水曜日)、生憎の雨でしたが
名古屋城本丸御殿完成公開のプレオープンに行って参りました。
名古屋市が10年に及ぶ復元計画をしてまいりました。
いよいよ6月8日から一般公開が始まります。
(ホームページへの掲載が遅くなってしまい、すでに一般公開しております。)
本丸御殿は総面積(3,100㎡)・部屋数は13棟の建物(平屋建て)で構成されています。
昭和5年(1930年)には、天守とともに国宝に指定され、名建築として知られていましたが
昭和20年(1945年)の空襲により焼失しました。
名古屋城本丸御殿は、尾張藩主の住居・政庁として慶長20年(1615年)に建てられた書院造りを復元したものです。
一番正面にみえるのが車寄
建物の中は、平成21年(2009年)に復元工事が始まり
第一期(玄関・表書院・中之口部屋・溜之間)
第二期(対面所・下御膳所・上台所・孔雀之間・梅之間・鷺之廊下)
*梅之間
*鷺之廊下
第三期(上洛殿・上御膳所・黒木書院・湯殿書院)
で再建されました。
*上洛殿
上洛殿の釘隠しは大きな小判型になっています。
*上御膳所
*黒木書院
本丸御殿の他の部屋は、総檜造りであったのに対し、この部屋には良質な松材は用いられており
その用材の色から『黒木書院』と呼ばれるようになりました。
*湯殿書院
風呂と言っても現在のように湯船はなく、外にある釜で湯を沸かし
湯気を内部に引き込むサウナ式蒸風呂でした。
いよいよ、待ちに待った完成でございます。
ちなみに総工費は約150億円の費用がかかっております。
天井(小組格子天井)・柱(無フシの絵)・床の間・ふすま絵・扉・欄間・廊下等すべてが豪華絢爛に再現されて
おります。
一部の天井絵は、これから再現にまだ10年余りかかる作品もございます。
一流の技術を注ぎ込んだ、近世城郭御殿の最高傑作でございます。
豊富な史料から、在りし日の姿を忠実に復元されております。
400年前との対話から生まれる、美しい復元模写作品が誕生しました。
千年先の未来へ受け継がれていきます。
名古屋にこんなにも素晴らしい本丸御殿が出来ました。
感動の一日でした。
皆さまも是非、名古屋にお越しの際は、名古屋城本丸御殿を見に来て下さい。
以前投稿しました、金シャチ横丁も隣接しております。